今回は私の行きつけの靴屋さん(ザックスオオヌマ)の大沼店長にオススメしたもらったレザートリートメントをご紹介します。
私は自他ともに認めるズボラなのですが、そんな私でもこれさえあればピカピカの革靴で過ごせそうです。
なお、私の行きつけの靴屋さんをご紹介していますので、よろしければこちらの記事もご覧ください。
その名は「ラナパー(Renapur)」
簡単に言うと、一種のワックスです。
革製品は普通に使っているだけでも油分を失ってしまいます。
当然油分が失われるのを放置すると革が傷んでしまいますから、それを防ぐために靴クリームなどを使って油分を補うわけです。
このラナパーもそんな革製品の手入れに使うレザートリートメントです。
では、従来の革靴のお手入れ用品とは何が違うのでしょうか。
従来の靴のお手入れはこんなに面倒
私は、いつからか靴のお手入れをやらなくなってしまいました…
理由は面倒くさくなってしまったからです。
では、何がそんなに面倒なのか確認するために、従来の革靴のお手入れは具体的にどんなことをしていたかをおさらいしてみましょう。
私がまじめに靴磨きをしてた時はこんな風にやってました。
(1)ブラシで汚れを取り除く
ブラシを使って泥やほこりなどの汚れを取り除きます。
(2)靴クリーナーで汚れを取り除く
靴クリーナーを塗って汚れを取り除きます。
ここでいう汚れには、しみ込んでしまった油汚れや、前回塗った靴クリームも含みます。古くなった靴クリームもはがすわけです。
(3)靴クリームを塗る
きれいにした後、あらためて靴クリームを塗って、油分の補給を行います。
(4)靴を磨く
ウェスやブラシを使って、靴クリームを馴染ませます。
(5)防水対策をする
晴れた日だけ靴を履くわけではないので、特に梅雨時などは防水スプレーをかけておきます。
ここまでやれば、きれいになりますし、革靴を長持ちさせることもできるようです。
…でも、めんどくさいですよね(汗)
だからズボラな私は嫌になってやめてしまったんだと思います。
ズボラの味方「ラナパー」のメリット
ではラナパーは従来の靴磨きと比べて、どう違うでしょうか。
とにかく簡単
ラナパーの何が良いかと言えば、やはり簡単だということでしょう。
汚れがひどい場合はあらかじめブラシで汚れを除去をします。
これは通常の手順と同じです。
しかし、日常的なお手入れであれば付属のスポンジを使ってこのラナパーを塗って、そのまま軽く磨くようにこするだけです。
たったそれだけで前述の通常のお手入れの(2)~(5)までが済んでしまうのです。
また、ラナパー自体は透明なので、靴の色によってクリームを買い替えたりする必要がありません。
実際に私の靴で使ってみました。
右足側は何もしてない状態、左足側がラナパーで磨いた状態です。
明らかに左足のほうがきれいになっているのが分かると思います。
これが数分で出来上がるのですから、本当に助かります!
撥水効果の付与
先にも少し触れましたが、ラナパーには撥水効果もあります。
だいたい2週間に1回ぐらいのペースで塗ってあげれば十分に効果を発揮してくれるようです。
防カビ効果の付与
革製品は気を付けないとカビが発生しがちです。
しかし、取扱説明書によると、このラナパーにはカビの発生を抑える効果もあるようです。
使い道は革靴だけではない
革靴だけではなく、革製のコートや、野球のグローブ、革製のソファなどにも使えます。
個人的には、バイクに乗る方にオススメしたいですね。
革ジャンやグローブにブーツ、時には革ツナギなどを着用しますから、それらをまとめてお手入れできて、しかも撥水性も備えるとくれば本当にありがたいです。
金属製、木製、プラスチック製のパーツの保護、ツヤ出しにも使えるそうなので、ヘルメットのツヤ出しにも使えそうです。
取扱説明書によれば金属部分に塗ると防錆効果もあるとのこと。
私もバイクに乗ってる時に知りたかった…。
金属製品や木製品、プラスチック製品に塗布した場合は、乾拭きが必要になります。
ラナパーのデメリット(注意点)
万能に思えるラナパーですが、注意すべき点もあります。
変色の危険性がある
物によっては変色したりツヤが落ちたりして、当初の風合いを損なってしまう恐れがあります。
革の表面に張りがなくなる恐れがある
これはメリットの裏返しでもあるのですが、皮革に浸透して柔らかくする効果があるので馴染みやすくなる反面、革の表面に張りがなくなったり、皺ができてしまう恐れがあります。
取扱説明書にも書かれてますが、ラナパーを使用する際はあらかじめ目立たない箇所で試し塗りをしてみてください。
注意書きが同梱されていると思いますので、使用する前に必ず目を通すようにしてください。
特にブランド物やラム、シープといった繊細な革製品の場合は要注意のようです。
まとめ
ラナパー(レザートリートメント)は、
- 身だしなみはきちんとしたいけどお手入れの時間はなるべく時短したい
- とにかく面倒くさいのはイヤ
…そんな方におススメしたいです。
実際、ものの数分でくるくるっと靴をこすってあげればすむわけですから、私のような極度のズボラでもやる気が出ますよ。