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シューフィッター直伝!足が痛くなりにくい靴の選び方

シーンに合わない靴は痛みの原因

最近出会ったシューフィッターの方から靴選びの際に気を付けると良いことを教えていただいたので、自分なりに足が痛くなりにくい靴の選び方を整理してみました。

近くにシューフィッターのいるお店がない…そんな方の参考になれば幸いです。

なお、教えてくださったシューフィッターさんのいる靴屋さんについては、こちらの記事をご覧ください。

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なぜ足が痛くなるのか

なぜ靴を履いた時に足が痛くなることがあるのでしょうか。

それは主に以下の2つの理由によります。

  • 靴が足に合っていない。
  • 正しい靴の履き方をしていない。

足に合っていない靴を履いたり、正しい履き方で履けてないと、靴が足にフィットしておらず、全く足に靴が触れない部分があったり、反対に強く当たる部分ができます。

この強く当たる部分が歩くたびに痛みを引き起こしてしまうのです。

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例えば、足の骨が出っ張っているため、靴の生地の多くの部分が足から浮いているとしましょう。

その状態で歩くと、おそらく足は靴の中であちらこちらにずれてしまうでしょう。

ひどい時は、このズレによって靴擦れが起きるでしょう。

また、靴擦れにならないとしても、歩く時に靴が足にうまくついてこないため、無意識に足の指を突っ張らせたりして靴を足についてこさせようとします。

これによって足の筋が突っ張ったりします。

場合によっては、庇ったような歩き方をすることにより、脚や腰の痛みにつながることもあります。

靴を履くと足が痛くなるからと言って、緩い靴を履くのは逆効果です!

靴のサイズが合っているか

靴のサイズが合っているかを確認する時、皆さんは足の長さだけを見てはいませんか。

足はとても複雑な形をしています。

だから、その足にぴったり合わせるのは靴のプロであるシューフィッターでなければ難しいと思います。

それでも、自分で選ばなければならない場合は、以下の点に注意してみてください。

  • 靴のかかとのパーツに足のかかとをぴったり合わせて靴を履く。
  • 紐をしっかり締める。
  • 靴の外側から押してみて、つま先が2cm程度空いていることを確認する。
  • 靴の外側から押してみて、足の幅がぴったり合っているか確認する。

長さも幅も合っているのに、紐を締めても足にフィットしない場合は、甲の高さが合っていない可能性があります。

この場合はインソールを入れることで解決できる場合がありますが、インソールを入れることで靴の中の足の居場所が大きく変わります。

これによって、さっきまでつま先が当たらなかったのに、強く当たるようになった、横幅がきつく感じるようになったということもあり得るのでご注意ください。

注意して選んだのにいまいち靴がフィットしない…、そんな場合は無理をせずシューフィッターさんに頼ってみることをオススメします。

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靴の種類による足の痛くなりやすさ

では、どんな靴を履くと足が痛くなりやすく、どのような靴が足が痛くなりにくいのか考えてみます。

歩く時は足を踏み出したり、後ろに蹴り出しますが、この時に靴の中で足がずれないように靴と足の接触面に力がかかります。

ちなみに、この動こうとする足を押さえつけるために、手で触れることができるとしたら、以下のどちらのほうが足が痛くならないと思いますか?

  1. 両手の掌でそっと包み込む。動きそうな時は全体的に押さえる。
  2. よく食い込むように指で強くつまむ。動きそうならさらに強くつまむ。

当然1番のほうですね。

2番のほうはぶっちゃけ抓ったり引っ掻いたりしてるのと同じですから、痛くて当然です。

ずれないように押さえつけるのにもっと大きな力が必要になると、2番のほうはますます痛みが強く、さらに痣や靴擦れになってしまうでしょう。

このことから、痛くなりやすい靴と痛くなりにくい靴が見えてきます。

靴の種類と覆う面積

ブーツ

つま先から足首までを包み込むブーツは、足とフィットする部分が大きいので一点にかかる負荷はとても小さくて済みます

負荷が小さくて済むということは、痛くなりにくいということになりますね。

さらに、覆う場所が多い(=支える場所が多い)ということは、ある部分が強く当たる時はその部分だけ緩めて、他の部分でカバーすることがしやすいということでもあります。

例えば、骨が出っ張っている部分の近くだけ紐の締め付けを緩くして、その他の部分は強く締める…といった感じです。

強い力に耐えて足と履物がずれないようにする靴の代表格として、スキーブーツがあります。

歩いたり走ったりとは比べ物にならない大きな力がかかりますが、だからと言ってスキー板と足の向きがずれては困るので、がっちり固定する必要があります

そのため、強く締め付けても大丈夫なように内側に十分なクッションがあり、バランスよく締め付けられるように数ヶ所に分けて締めるためのパーツがあるのです。

革靴や運動靴(紐靴)

ブーツほどではないですが、この靴も比較的足にフィットする部分が大きいので、一点に負荷が集中しすぎるということはありません

普通に歩くときにかかる力の強さであれば、痛くなりにくい靴であると言えます。

ただし、紐やベルクロで締め付けを調節できないタイプの場合は、部分的に締め付けを強くしたり弱くしたりできないので、サイズや形が足にぴったり合う靴を選ぶ必要があります。

ヒールやパンプス

残念ながら、これらの靴はかなり足が痛くなりやすい靴だと言えます。

理由はズバリ、足を覆う部分(=足を支える部分)が少ないからです。

ヒールやパンプスは、足の甲がはっきり見えるほど空いているものが多く、物によっては足の指の股が見えるほどです。

そうなると、歩いた時に靴が足のズレを押さきれず、靴の先につま先が当たってしまうか、当たっている部分が強く押さえつけられたりします。

独歩

こうなると、靴擦れを初めとする症状が出ることが容易に想像ができますね…

これらの靴は歩きやすさよりも、足まわりをより美しく見せることを重視していると考えられるので、使いどころを考えて履くのが良いと思います。

歩き回る必要があるシーンでパンプスなどを履かなければいけないとしたら、そういう時は靴のプロであるシューフィッターに頼ってみてはいかがでしょうか。

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まとめ

靴の種類と歩いた時の痛くなりやすさ

結論としては、靴を履くと足が痛くなりやすいという方は、以下のことに注意して靴を選ぶと良いと思います。

  • なるべく足を覆う面が広い靴を選ぶ
  • 紐やベルクロなどにより締め付けを調節しやすいものを選ぶ
  • 足の長さだけでなく、足の幅、甲の高さにも注意して選ぶ

これらを意識して靴を選ぶだけでも、かなり靴を履いて痛くなる確率は下がると思います。

最近KuToo運動などが話題になりましたが、けっしてある特定の靴そのものが悪いわけではありません。

問題なのは、目的に合わない靴を履くことを強要してしまうことだと思います。

それぞれの場面や状況には、そこで使うのに適した道具が存在します。

靴も道具の一種ですから、これに当てはまります。

場面、状況に見合った道具を適切に選べる世の中であってほしいと思います。